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店主のひとり言

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店主のひとり言

ズバッと 6月11日

先日母と二人で談判に行ってまいりました。
私の父は建物を貸しているのですが、認知症の父が借主に賃料半減を承知した?のを元に戻す為の談判です。両親の掛りつけ医に母が本件をこぼしたところ、医師はそれは酷い話として「数年前から重要な判断は難しい」旨の診断書を書いてくれました。これを材料としてあらためて話をするべく借主を私が一人で訪ねるつもりおりましたが、母に同行するかと尋ねたところ、以外にも「それでは」となったものです。おとなしい母が何を言えるとも思いませんでしたが、相手がどんな様子か見ておいてもらうのも悪くないと考えました。他人とやり合う際私は身構えて少なからず緊張するのですが、到着前母にどうかと聞くと「別に」との返事で拍子抜けでした。借主宅の応接で私が診断書を示し話を切り出すと、母がやおら「○万円では私たちは生活出来ない。元に戻してくれないのなら出て行って」と言うので驚きました。いつも父の陰で大人しくしていた人が、単刀直入に言い難いことをズバッと言うとは思いませんでした。母にとり相手はかつての義弟。私も幼い頃彼に泳ぎや野球を教わり、厳しいことを言うのは中々難い思いが有りました。母にしても思うところは有る筈ですがためらいは見受けられませんでした。老境の悟り?でも有るのでしょうか?借主もこれまたかつての義姉に対する思い等感じさせない物言いでした。ひょっとしてこんな私が一番ウエットだということでしょうか?ひとしきりの問答の末、若干賃料を値下げすることで落着しました。帰りの車中で思わず笑ってしまいました。半世紀余りの付合いで初めて見る母の一面。飾らない言葉の威力。良い勉強となりました。
写真は近所で見つけたミント色の紫陽花です。軽やかなのが今時でしょうか?