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店主のひとり言

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店主のひとり言

迫力 6月10日

先日お客様から大変なものを頂戴致しました。
近くの土地の売却を依頼されたのですが、このウィルス騒動の最中幸いにも成約となり、古家を取り壊して更地にして引渡すこととなりました。建物の内見や解体の打合せ等で幾度か建物に入れて頂きましたが、その折にお爺様が愛用した火鉢の引取り手が無く捨てることになるという話を聞き、それなら私が頂戴したいと申入れました。部屋の片隅に置かれていた火鉢は上に板が被せられ風呂敷で包まれていた為いかなるものか分かりませんでしたが、一部露出していた把手付近の木目は凄い迫力でした。残置家財の搬出前日売主様から本当に欲しいならどうぞとの連絡が有り、喜び勇んで駆け付けました。思いの外重量が有りよく一人で運んだと思いますが、嬉しくて力が出たのでしょうか?全貌を初めて目にしましたが圧倒されるような木目です。調べてみると「関東長火鉢」というものらしく、本体は欅、淵には火に強い黒柿が使われているようです。猫板という板はお盆として使うことも知りました。早速和室に置いてみました。我が家の和室は六畳しかなく少々不釣り合いですが、目を細めて眺めております。糠袋で木肌を擦り、狂いの来ていた引出しに鉋をかけ、把手の緩みも調整しました。あとは晴れた日に灰をふるいに掛けようと思います。実用は考えておりませんが一度くらい炭に火をつけてどんなものか試してみようと思います。年を取ったせいでしょうか本物の木で出来たものに妙に魅かれる気がします。