
先日フジコ・ヘミングのピアノを聴いてまいりました。
名前を知っている程度でしたが、松戸の森のホールでコンサートが有るけどどう?と家内に聞かれ面白そうと応じました。コロナの影響で中止になるのではと危ぶんでおりましたが、無事開催。このところ珍しく仕事に追われる日々を過ごしており、曲目も見ずに席に着きましたが(いつものことでしょうか?)、好みのモーツァルトのピアノ協奏曲を聴くことが出来感激でした。この曲は韓国人ピアニストの演奏をよく聴いておりましたが、それに比べると氏の演奏はゆったりとして恍惚感?は薄いのですが、何かおおらかな人柄を感じさせるものでした。途中演奏が途切れ、慌ててお付の人がスコアを示すシーンも有りましたが、米寿の老人が生きているだけでも凄いところ(失礼!)、僕らを幸せにする音色を奏でてくれるのですからほんのご愛嬌です。そしてオケが下がり、「それでは弾きます」と自分でマイクを取り、トルコ行進曲、お約束のラ・カンパネラとなりました。久し振りに音楽に浸りましたが、やはり人の暮らしにはこうした温もり、潤いが必要だとあらためて感じました。